こんな夜更けにバナナかよのモデルは鹿野靖明!経歴や生涯は?

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こんにちは、アヤトです!

金曜ロードショーで「こんな夜更けにバナナかよ」がついに地上波初放送されますね!

幼い頃から筋ジストロフィーを患う主人公と24時間介護にあたるボランティアの

方々がぶつかり合いながらも生活していくことで、お互いに「対等な人間同士」の

関係になっていくというヒューマンドラマです。

今回はそんな映画のモデルとなった実在の人物、鹿野靖明さんについて

その経歴や生涯について調べてみました。

「こんな夜更けにバナナかよ」のモデル・鹿野靖明

出典:https://00m.in/mbTfM

名前 鹿野靖明
出身
北海道・八雲市
生年月日 1959年12月26日
没年 2002年8月12日
病名 筋ジストロフィー

鹿野さんは先天性の筋ジストロフィーで、42歳の時にこの病のため亡くなっています。

現在は障がい福祉の制度が発展し、介護は施設などで介護職の方に任せるということが

当たり前になっています。しかし当時は障がい者施設というものはあったものの

人としての気遣いや扱いが不十分だったのでしょうか、鹿野さんは施設を飛び出し、

1982年に全国自立生活センター協議会の「札幌いちご会」に入会し、

自分でボランティアを集めて自立生活を始めました。

 

難病に指定されている筋ジストロフィーとは、骨格筋の壊死や再生を主な症状とする

遺伝性の筋疾患です。「筋ジストロフィー」と呼ばれる中にも様々な病名や症状に

分けられますが、どれも徐々に体の機能が異常や低下していき、動けなくなっていく

病気です。

現在まで治療薬はないとされていましたが、2020年5月に初めて

「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」の新規治療薬が保険承認されました。

鹿野靖明の経歴は?

鹿野さんは15歳まで病院に入院していましたが、真駒内の養護学校に通い

高等部を卒業しています。

当時も身体障がい者職業訓練学校というものがあり、簿記やそろばん、

タイプライティングなどを学びました。

 

筋ジストロフィーというと、寝たきりのイメージが強くありますが、

筋力低下のために車椅子の生活が始まったのは1977年、鹿野さんが18歳の時です。

1979年には北海道リハビリテーションセンターに訓練生として入所し、

施設の4人部屋の寮で暮らしていたご経験もあります。

最初から一人とボランティア暮らしではなかったんですね。

 

映画の舞台となった札幌・白石区のアパートには1986年に入居します。

このアパートは現在も入居者がいるそうで、同じように障がいがある方が

暮らしているそうです。

 

1987年にはご結婚もされます。お相手のお母さんからは「娘を騙さないでくれ」と

懇願されたようで、お子さんは出来なかったといいます。

1993年には離婚となってしまうのですが、実際と映画では結構違います。

詳しくはこんな夜更けにバナナかよのテレビ放送はいつ?評判や原作と映画の違いは?【金曜ロードショー】

にまとめてあるのですが、離婚の理由は「あ…そうですか」とポツリと

こぼしてしまいたくなるようなものでした。

 

映画でも鹿野さんとボランティアの人が大きなぶつかり合いをするシーンも

ありますが、やはり実際に生きて病と向き合った鹿野さんご本人は

毎日がぶつかり合いだったんだろうな、と思います。

鹿野靖明の生涯のエピソードは?

「こんな夜更けにバナナかよ」を書いた渡辺一史さん曰く、

鹿野さんは欲望全開で「あれしろ、これしろ」と容赦なしにボランティアに

要求してくるような人だったといいます。ここだけ見ると、傍若無人なように

見えますが、なんと集まっていたボランティアの総数は当時同じように生活していた

方々の誰よりも多く約500人もいたということです。

「なぜ鹿野さんのためにここまで人が集まったのか?」非常に気になります。

そんな鹿野さんとボランティアの驚きのエピソードがたくさんありましたので、

ご紹介します。

深夜にボランティアを叩き起こしてバナナを要求

これは作品のタイトルにもなったエピソードですが、国吉智宏さんというボランティアの

方が夜中に起こされて「バナナが食べたい」と言われてた話です。

鹿野さんが寝ていてくれれば、自分も睡眠が取れるのにとふてくされながらも

バナナを口に押し込んで食べさせ終え、もういいだろうと思ったところに背後から

「もう一本!」とおかわりコール。

半ばキレかけながらも、「こんなに自分の思いを強く押してくるって逆にすごい」と

思ってしまい、急にクールダウンしてしまったようです。

ちなみに本の取材のために入った渡辺さん自身も鹿野さんの介護にあたることがあり、

渡辺さんにはそうめんを要求したようです。

たばこ介助でボランティアとバトル

鹿野さんは38歳の時に人工呼吸器を付けていましたが、なんと喫煙者でした。

筆者の友人の中にも何人か車椅子で生活している人がいますが、ほぼ8割が

たばこのために生きているそうです。

1人、ALSで筋力の低下が著しく、言葉を発せないために文字ボードで会話をする

友人が車椅子仲間にタバコを咥えさせてもらい、火をもらっているのを初めて

見たとき、「そこまでして吸いたいものか、煙草…!」と度肝を抜かれたくらいです。

 

鹿野さんもたばこ介助があったんですが、ボランティアの中には「絶対にイヤだ!」と

主張を曲げない方もいました。北大生のボランティア・山内太郎さんで、曰く

「人工呼吸気をつけているのにタバコを吸うなんて、自殺行為に手を貸す

みたいじゃないか!そんなことをするためにボランティアを始めたわけじゃない!」

ど正論な訳ですけれど、鹿野さんも「うるせえ、毎日ストレスが多いんだから

タバコくらい吸わせろ!」と譲りません。

本人にここまで言われると「ハイハイ」と言ってしまった方が楽なのですが、

この北大生のボランティアは「それでも」と主張を曲げず、鹿野さんが折れることに

なりました。

この北大生が帰った後に他のボランティアにタバコを要求する訳ですが、

鹿野さんの方も「じゃあもう来なくていい」どころか

「おっ、なかなか骨のあるボランティアだな」と思ったそうで、

ネット社会で人間関係なんてあっという間に切れてしまう現代とはやっぱり違う、

と思いました。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今回は金曜ロードショーで地上波発放送される「こんな夜更けにバナナかよ」の

モデル、鹿野靖明さんについて調べてみました。

 

介護は今まさに必要とされている現場ですが、決してキレイごとではない

人間同士のやりとりの一部が「こんな夜更けにバナナかよ」に詰まっています。

金曜ロードショーは12月4日、夜9時から放送です!

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