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RUSSIAN KONTAKION OF THE DERARTED
YouTube中継の表示では『CONTAKION』
とされていましたが、調べてみると
『KONTAKION』と表記される方が多い
のだそうです。
この曲はフィリップ殿下もご自身で選曲
され、ご葬儀でも歌われた曲ですね。
日本語で対訳された歌詞は見つから
なかったのですが、『コンタキオン』とは
”悲しみ”を表現する言葉なのだそう。
葬儀の際に自分の死や人生の終わりの必然
性を宣言するために歌われる曲。
悲しみに直面した際、キリスト教の”永遠の
命”を想起させるこの曲で神への賛美を
するのだそうです。
Give rest, O Christ, to thy servant with thy saints: where sorrow and pain are no more; neither sighing but life everlasting.Thou only art immortal, the creator and maker of man: and we are mortal formed from the dust of the earth, and unto earth shall we return: for so thou didst ordain, when thou created me saying: Dust thou art und unto dust shalt thou return.All we go down to the dust; and weeping o’er the grave we make our song: Alleluia, alleluia, alleluia. 安息を、おお 主よ あなただけが不滅であり、 私たちは土に帰るのです 私たちは皆、塵に還ります |
ALL MY HOPE ON GOD IS FOUNDED
この曲は『すべてののぞみ』や『我が身の
望みは』という訳で歌われています。
All my hope on God is founded he doth still my trust renew. Me through change and chance he guideth, only good and only true. God unknown, he alone calls my heart to be his ownHuman pride and earthly glory, sword and crown betray his trust: what with care and toil he buildeth, tower and temple, fall to dust. But God’s power, hour by hour, is my temple and my tower. God’s great goodness ay endureth, Evermore, from his store Daily doth the almighty giver Still from man to God eternal 我が身の望みは ただ主にかかれり 風いと激しく 波立つ闇夜も この世の望みの 消えゆく時にも 見ぬ世に移りて まみゆるその時 |
BRING US O LORD GOD
この曲はは”神の御許へ連れて行って
下さい”という歌詞の讃美歌です。
キリスト教の世界では『天国に行けるなら
たとえ手足や目を失ったとしても、
そうした方がいい。地獄はそれよりもっと
辛い』と考えられているのだそう。
だからこそ、こうして参列した人々が
『どうぞあなたの近くへ』と歌を通して
祈るのですね。
日本語の歌詞は見当たらなかったので、
英訳を書きました。
Bring us, o Lord God, at our last awakening into the house and gate of Heaven, to enter into that gate and dwell in that house, where there shall be no darkness nor dazzling, but one equal light; no noise nor silence, but one equal music; no fears or hopes, but one equal possession; no ends or beginnings, 主なる神よ、わたしたちをお連れください そこには闇はなく 眩しい光もなく 騒音も沈黙もなく、等しく音楽が流れています 終わりも始まりもなく、永遠に等しく |
CHRIST IS MADE THE SURE FOUNDATION
『教会の基礎』という意味の曲です。
こちらも日本語の歌詞がなかったため、
英語の訳をご紹介します。
Christ is made the sure foundation, Christ, our head and cornerstone, chosen of the Lord and precious, binding all the Church in one; holy Zion’s help forever and our confidence alone. To this temple, where we call you, Grant, we pray, to all your faithful Praise and honor to the Father, 主は確かな土台を造られた 聖なるシオンの助けは永遠に この神殿に我々はあなたを呼ぶ あなたの全ての自愛をこちらへ 私たちは祈ります そして今後、あなたの栄光の中で 父なる神への賛美と誉れ 三位一体でありながら力においてひとつ |
GOD SAVE THE QUEEN
最後に歌われたのが『GOD SAVE THE
QUEEN』。
ウェストミンスター寺院を出発される際
も歌われましたが、葬儀を締めくくる最後
の曲として歌われた国歌は、今までのどの
曲よりも参加された方の親しみが感じられ
ましたし、力強かったですね。
ウィンザー城に到着されてから王冠と王笏
が棺から取り除かれ、これを持って
エリザベス女王は『公人』から『私人』と
なられました。
昨年、フィリップ殿下が亡くなられました
が、「どちらかが先に亡くなっても、
もう1人が亡くなるまで埋葬されずに
待っている」と約束されていたそう。
多くのアクセサリーや宝石は置いて
いかれたようですが、大好きだった真珠の
耳飾りのみをつけ、フィリップ殿下に
会われるとのこと。
本当に最後の最後まで、素敵な方です。
なぜ『戦場のメリークリスマス』?
国葬で歌われたさまざまな讃美歌を紹介
してきましたが、SNSでは「戦メリで
聞いた曲だ!」という声もありました。
どの曲かというと2曲目に歌われた讃美歌
”THE LOAD’S MY SHEPHERD”を指して
いるようです。
日本訳では『主はわが飼い主』ですね。
戦場のメリークリスマスでは、
デヴィッド・ボウイさんが演じた兵士が
死にゆくときに捕虜たちが歌ったものと
して描かれています。
戦メリを観たのがかなり前なので、
「ああ、何だっけ…」と思い調べてみた
ところ、デヴィッド・ボウイさんが演じた
兵士、ジャック・セリアズがイギリスの出身
だったということがわかりました。
イギリスでは葬儀の際、”THE LOAD’S
MY SHEPHERD”を歌うことが定着して
いるんですね。
こんなところでも繋がりを発見して、
ますます泣きそうです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとう
ございました。今回はエリザベス女王の
国葬に際し、歌われた讃美歌をまとめ
ました。
- 歌った曲は全部で11曲
- 国歌はウェストミンスター寺院と
ウィンザー城で2回歌われた - ”WHO SHALL SEPARATE US”は
今回の国葬のために作られた楽曲 - 2曲目に歌われた”THE LOAD’S MY
SHEPHERD”が『戦メリ』で歌われた
曲だとSNSで話題に - 戦場のメリークリスマスでは
イギリス出身のジャック・セリアズの
ために歌われているので、イギリスの
葬儀では定着した讃美歌ではないか
コメント
主はわが救い主は曲がちがいます。
Seria図様
ご指摘ありがとうございます!
色々聴き比べてコードをコピーしているうちに、
違うものをこちらに貼り付けてしまったようです。
女王の国葬で歌われた動画がありましたので、こちらに変更いたしました。